不動産販売は厳しい仕事になることがあります。不動産仲介会社は、物件を目立たせて最高価格を得られるようにする必要があります。ドイツでは2021年に法改正があり、住宅販売者は不動産仲介手数料をゼロではなく半分を負担することになり、物件を掲載している不動産仲介会社は住宅販売者に対して掲載物件サービスの価値をもっとアピールして証明する必要があります。それには、プロ意識を示し、最高のツールセットを使用することです。
Claudio Bonelli氏はそれを実証しました。生まれ故郷の町であるドイツのウィースバーデンで20年以上にわたって不動産仲介業者としての経験を積み、個人事業主から会社 —GRUNDUM Immobilien GmbH—に成長するまで事業を拡大し、3都市にオフィスを構えています。しかも、新型コロナウイルスによるパンデミックが発生した2020年にこのような事業拡大をやり遂げたのです。
Bonelli氏の使命は常に、不動産市場により多くのエンゲージメント、信頼、明確さをもたらすことでした。立地、土地の広さ、寝室と浴室の数など、住宅の一般的な属性にこだわるのではなく、家やアパートに関するあらゆる情報を知りたいと考え、買手や賃貸希望者にもすべてを知ってもらうようにしています。もともと営業だけでなく、デジタルマーケティングにも強い関心を抱いていました。ですから、2020年にMatterportを発見したときには、目標を達成するための解決策が見つかったとすぐに思いました。
「個人事業の不動産仲介業者であっても、適切なテクノロジーがあれば事業の成長を享受できます」と同氏は言います。
Matterportがあれば、最高品質の360度バーチャルツアーや高解像度の写真から最高精度の平面図まで、掲載している住宅を完全に包括的に買手と賃貸希望者に提供できます」
3Dツアーによるデジタルマーケティングの向上
Bonelli氏の会社ではMatterport Pro2カメラを使って4K解像度の3Dビジュアル画像と空間データを高精度で撮影し、それをデジタルツインへと組み合わせています。GRUNDUM Immobilienの物件の1つに興味を持った買手は、オンラインでデジタルツインにアクセスし、2回のマウスのクリック操作でナビゲーション、パン、拡大・縮小しながら家をバーチャルに見学できます。
「GRUNDUM Immobilienでは、デジタルマーケティングを全面的に支持して受け入れており、Matterportは最高のサービスを実現する最高のソリューションを提供してくれます」とBonelli氏は言います。「買手は家にいながらにして物件を見られます。すべての部屋をあらゆる角度から見て、気に入った部分は拡大表示できます。後で実際に見学に来る人は、すでにその物件を体験して気に入っていることが分かっているので、購入や賃借の確率が80パーセント高くなります」
できるだけ多くの人に、現地見学の予約前にリモートで物件を見学してもらえるようになっています。それでも、対面式の見学の数は60パーセント減少しており、それは良い傾向です。Matterportによってすべてが明らかにされるため、最終的に住宅の購入や賃借をしない顧客は、その家が自分に合わないことを事前に知ることができ、関係者全員にとって家探しのプロセスがより迅速、効率的になります。
GRUNDUM Immobilienは一部の物件だけでなく、掲載しているすべての住宅とアパートにMatterportを活用しています。「賃貸希望者よりも買手の方が隅々まで検証することを望んでいるため、Matterportは売却時に特に重要になります」とBonelli氏は言います。「それにMatterportがあれば、高解像度で仔細を表現できます」
GRUNDUM Immobilienは、自社のデジタルマーケティング、メール、ウェブサイトに3D物件ツアーを組み込むことで競合他社に差をつけています。過去8か月の間、バーチャルウォークスルーは400パーセント以上増加しました。
MatterportはGRUNDUM Immobilienの売手と買手の両方をサポートしています。「当社が大規模な住宅プロジェクト2件の仕事を受注できたのは、提案書でMatterportバーチャルツアーを約束したおかげです」とBonelli氏は言います。
写真と平面図にかかる時間とコストを節約
Matterportを使うとあらゆる角度から4Kの画像を撮影できるため、GRUNDUM Immobilienではデジタルツインを使って高解像度のスチール写真も作成しています。「Matterportを使えばカメラマンを雇う必要がなくなるので、コストの削減になります」とBonelli氏は語ります。「時には、ウェブサイトやマーケティングに掲載していない写真を顧客から求められることもあります。そのような場合はデジタルツインから数秒で生成できます」
また、Matterportでは画像のほか空間データもキャプチャーできるため、GRUNDUM Immobilienはデジタルツインを使って正確な平面図を作成しています。「当社は、ほとんどの不動産仲介会社にとっては売るのが難しい、あるアパートを販売しました。そのアパートは1960年代に建てられ、オーナーは平面図を持っていませんでした」とBonelli氏は言います。「それは大きな問題でした。建物は数百万ドルの価値がありましたが、平面図がなくては誰も買わないし、手作業で測定して新しい平面図を作成したら、多くのコストと時間がかかっていたでしょう」
競争に打ち勝つ
新型コロナウイルスによるパンデミックの間、何十人もの人が直接家を訪ねてくることをオーナーが望まなかったため、Matterportは非常に重要な役割を果たしましたが、GRUNDUM ImmobilienはMatterportをパンデミックのソリューションとだけ考えていたわけでは決してありません。「Matterportのおかげで、現場での見学数を減らしながら住宅をより早く販売できています」とBonelli氏は言います。「もちろん、当社のお客様は新型コロナウイルスの終息後もこれらのメリットを享受できます。Matterportを差別化要因として活用することで、パンデミックの勢いが弱まっても引き続き成長を続けています」
GRUNDUM Immobilien GMBHについて
GRUNDUM Immobilien GmbHはウィースバーデン、マインツ、フランクフルトにオフィスを構える家族経営のドイツの不動産仲介会社です。同社の顧客は、不動産の販売と賃貸に関する、受賞歴に輝く専門知識によるメリットを享受しています。
本社
ドイツ、ウィースバーデン
業界
住宅用不動産
従業員数
6人
課題
最先端のデジタルマーケティングで住宅用不動産の売上を拡大する
製品
Matterport Pro2 3Dカメラ
ソリューション
GRUNDUM ImmobilienはMatterportデジタルツインを使って3Dバーチャルツアー、あらゆる角度からのスチール写真、平面図を住宅用不動産の買手、賃貸人、売手、不動産管理者、家主に提供しています。
成果
- 8か月間でバーチャルウォークスルーの月平均回数が400パーセント増加
- バーチャルツアー後に関心を抱いていることが証明された買手と賃貸希望者が80パーセント増加
- 対面式の物件見学が全体的に60パーセント減少
https://varnish.production.matterport.us2.amazee.io/ja/industries/case-studies-12