創業者のChris Hickman氏が2018年にMPEmbedのカスタマイズプラットフォームを始めて作り上げたとき、会社の将来像はまったく未知の状態でした。
MPEmbedは当初、Matterportコミュニティのプラットフォーム提供企業として設立されました。Hickman氏自身は経験豊富な開発者であると同時に長年にわたるMatterportサービスプロバイダー(MSP)で、Matterportサービスプロバイダー(MSP)アンバサダーの称号も得ています。Matterportのソフトウェア開発キット(SDK)で利用可能な機能のみで開発されたこのプラットフォームは本来、Matterportデジタルツインからさらに多くの価値を創出できるように無償の拡張機能としてユーザー向けに作られたものです。
MPEmbedは現在、デジタルツインを独自のビジネスニーズに合わせてカスタマイズするための数百もの機能を無料ユーザーとプレミアムユーザーの両方に提供しています。
Matterportコミュニティ向けソリューションの開発
Yann Menard氏は2020年9月にMPEmbedの開発者チームの統率を始め、以来、同社のプレミアムユーザー基盤は倍増しています。Menard氏自身は2015年からMatterportのテクノロジーを利用しており、当初はMPEmbedコミュニティメンバーとしてこのプラットフォーム提供企業を設立し、のちに自ら同社を経営するようになりました。
MPEmbedのチームは、Matterportプラットフォームパートナー、MSP、さらには特定のシステムベースの統合の1対1のプロフェッショナルサービスでの提供など、さまざまな役割を担っています。
Hickman氏は創業当時、MPEmbedが「ユーザーによるユーザーのためのプラットフォーム」になることを何よりも優先していました。現在、世界中に数百人のプレミアムユーザーを擁するまでに成長した同社は、顧客サポートを重視し、いくつかのFacebookページや掲示板を運営して、ユーザーが質問したり、直面している課題について議論できる環境を提供しています。
「当社のプラットフォームを契約していただける最大の理由は、当社へ寄せられる信頼にあります」とMenard氏は説明します。
「すべての業界がバーチャル化しています」とMenard氏は説明します。「トレーニング、メンテナンス、あるいは組織のニーズと目的を問わず、建物のデジタル化に取り組み始める企業が増えています。当社はこうした傾向を、さまざまな業界に対応する新機能を設計してこの課題を解決する機会ととらえています」
Menard氏が言うように、MatterportのSDKはMPEmbedをカスタマイズするためのオプションをさらに多く開発しました。
「没入感あるMatterport体験をより深く味わいたいと思うユーザーのためにSDKは多くの可能性を提供してくれます。当社では、大規模でグローバルな組織にカスタム開発やソリューションを提供する機会も増えています」とMenard氏は語ります。
多彩なMPEmbedの機能
MPEmbedの開発チームは、 Matterportのデジタルツインをユーザーが最大限に活用できるよう、必要に応じてツールや機能の開発を行っています。
プラットフォームには、インタラクティブなミニマップ、スペース内のすべてのタグを使いやすくまとめたディレクトリ、訪問者の行動をリアルタイムで追跡するGoogle Analytics機能などの無料機能が含まれます。
MPEmbedはプレミアムユーザーに向けて、Mattertagsの機能拡張に注力しています。開発済み機能の「ビルボード」では、ネイティブな動画や音声ファイルが新しいウィンドウを開くことなくMattertagsからポップアップ表示されるため、空間への没入感が途切れることがありません。同社独自のメディアライブラリで画像やファイルをホスティングする機能も手掛けています。これによりユーザーは、他のホスティングサービスを使わずに直接プラットフォームにファイルをアップロードできます。
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プレミアムユーザーはこれらのビルボードのほか、パネルイベントを利用できます。パネルイベントは、訪問者がデジタルツインをナビゲートすると見えないタグがトリガーされる機能です。プレミアムユーザーも無料ユーザーも、MPEmbedの機能がもたらす柔軟性とカスタマイズ化によってさらに創造性を高め、より没入感のあるバーチャル体験を顧客とユーザーに提供する方法をさらに多く見つけることができます。
美術館、旅行やホスピタリティ分野へ拡大
MPEmbedはほぼすべての業界に適用できる機能を開発しました。最近では、モントリオール美術館をはじめとする世界有数の美術館で同社プラットフォームの活用が急速に広がっています。
モントリオール美術館は、既存の音声ガイドをバーチャルツアーに統合する方法を探してMPEmbedにたどり着きました。Mattertagsを使ってMP3ファイルを埋め込むことで、来館者は見学中にタグをクリック操作して、作品から離れることなくその作品や他の作品の詳細情報を含む音声ファイルを再生できます。
「MPEmbedチームのおかげで、世界的なパンデミック中にも、展示作品のバーチャルツアーをウェブサイト上で提供することができました」とモントリオール美術館のデジタル開発部門のチームリーダー、Véronic Benoit氏は語ります。「美術館の扉は閉まっていますが、MPEmbedは音声ガイドとパーソナライズ化したプログラミングをツアーの目玉やビジュアルに埋め込める機能を開発して、大規模な展覧会の開催を支援してくれました。この取り組みは、展覧会をバーチャルに訪れることができるということでお客様から大好評を得ました」
MMFAプロジェクト:
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また、Menard氏によると、エジプトの観光・考古省が現地のMSPであるNAV3Dを通じてMPEmbedプラットフォームを使い始め、より没入感のある体験を開発しているとのことです。
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MPEmbed独自の機能を活用することで、世界中の美術館や博物館は、実際に展示品を見て回るのと同じ体験をバーチャルツアーで来館者に提供できます。
MatterportとMPEmbedで活用範囲を拡大
MPEmbedの提供する無限の機能を組み合わせて活用することで、Matterportモデルの活用を広げるため、ユーザーは創造性を無限に発揮できるようになります。
「今後もユーザーとそのエンドユーザーをサポートする新しい方法の模索を続けながら、新しいSDKモデルの登場に伴い、次のステップに進んでより多くの新機能の開発に挑んでいきたいと思います」とMenard氏は締めくくりました。
MPEmbedについて
MPEmbedは、Matterport SDKを使用して、Matterportのデジタルツインをさらに強化するための広範なカスタマイズプラットフォームをユーザーに提供しています。プラットフォームには、インタラクティブなミニマップ、スペース内のすべてのタグを使いやすくまとめたディレクトリ、訪問者の行動をリアルタイムで追跡するGoogle Analytics機能などの無料機能が含まれます。ユーザーが独自のビジネスニーズに合わせてデジタルツインをカスタマイズするための数百もの機能が揃っています。
本社
カナダ・ケベック州マリア
製品
Matterport SDK
https://varnish.production.matterport.us2.amazee.io/ja/industries/case-studies/mpembedmatterportfuratsutofuomutsurutefuremiamuyusawobeizeng