イノベーションを基盤にしたパートナーシップ
AgentRelayは、対面案内の直接性をバーチャル体験の利便性に変換すれば、それが不動産業界にとって貴重なリソースになる可能性があることを知っていました。また、ライブチャット、メッセージングアプリ、オンラインフォームから不動産掲載物件ページにアクセスした匿名の訪問者に直接対応して、対面見学やバーチャル見学に登録してもらう機会もありました。
この革新的な会社は、良質なバーチャル見学によって物件に対する買手の期待感が大きくなる同時に、仲介担当者の成約率が上がることを認識していました。このビジョンを実現するため、AgentRelayはMatterport SDKを使って、Matterportデジタルツインで作成した3Dツアーの価値を大きく高めるソフトウェアプラットフォームを開発しました。
AgentRelayの顧客である不動産業者は、Matterport Pro2やその他の360度カメラを使って没入感のある詳細な物件のデジタルツインをキャプチャしたうえで、そのデジタルツインをAgentRelayのプラットフォームに組み込み、バーチャル3Dツアーを通じてまるで住宅を実際に訪問しているかのような精度で購入希望者に物件を案内しています。
「Matterportのバーチャル体験は実に優れています。おかげで、パワフルなバーチャルプラットフォームを顧客に提供できました」とAgentRelayのCEO、Dan Cattermole氏は語ります。「Matterportが市場リーダーになっているのは質と精度を重視しているからであり、だからこそ当社はMatterportプラットフォームパートナーであることを誇りに思っています」
没入型のバーチャル内覧
データ量が豊富なMatterportデジタルツインは、寸法精度が高くナビゲートしやすい物件のウォークスルーを提供します。AgentRelayを利用すると、買手はプライベートガイド付きツアーをわずか数分で予約でき、仲介担当者は1回のバーチャル見学会で複数のMatterport 3Dツアーに案内することができるため、出張費を削減し、関心を抱いている物件に絞って素早く顧客に紹介できます。AgentRelayの顧客である独立系不動産仲介業者、Le Rossignol Estatesは非生産的な対面見学ごとにかかる時間を約60分節約しており、対面見学の75%がこの節約を達成しています。
こうした形式では、予約設定の手間や他の購入希望者との現地での鉢合わせの心配もなく物件の3Dツアーに同時にアクセスし、複数の購入希望者をバーチャル「オープンハウス」に案内できるため、不動産業者にとっても効率的で、互いの顔が見えず、個人情報にもアクセスできないため、プライバシーが向上するというメリットもあります。また、AgentRelayプラットフォームでは、ソフトウェアのダウンロードや複雑な画面共有の設定も不要です。
仲介業者はビデオ会議、音声通話、チャット機能を利用して、Matterportデジタルツインの中を顧客と共にシームレスに歩き回りながら、現地見学会と同じように電化製品、フロア、照明器具などの1つ1つを細部まで紹介しています。
「Matterportとの提携により、実際に不動産物件を内覧するのと同等の品質のバーチャル体験をつくり出すことができます。しかもデバイスや場所を選ばず参加できるという利便性も兼ね備えています」とCattermole氏は説明します。「AgentRelayのツアー内訪問者エンゲージメントとインサイト機能で、お客様のリードジェネレーションとマーケティング費用対効果の改善も図れています」
住宅購入希望者に加え、売却希望者もより迅速なオンライン体験を求める現在、こうしたサービスの提供は非常に重要です。
AgentRelayの顧客企業であり、英国ノッティンガムと周辺地域で学生向けにおよそ1,500室を賃貸しているUni2のケースでは、学生の初回バーチャル物件内覧にAgentRelayとMatterportを使用することで58%のコスト削減と38%のコンバージョン率向上に成功しました。
最近では、AgentRelayプラットフォームとGoogleマップやストリートビューとの統合などの新機能により、さらに包括的な物件情報を提供できるようになり、学生がデジタルで空間を測定し、持ち物が収まるかどうかを確認することも可能となりました。
「AgentRelayのバーチャル内覧プラットフォームとMatterportのデジタルツインの組み合わせで、学生に賃貸物件の詳細な内部に加え、近隣の地域の状況を非常に分かりやすく伝えることができます」とUni2の賃貸交渉人を務めるFrank Power氏は語ります。「物件をバーチャルで案内する際に、写真や動画、間取り図を共同で閲覧することも可能になっています」
未来への扉を開く
コロナ禍におけるロックダウンに際し、バーチャルな不動産物件の内覧が定着しましたが、住宅市場が回復してきた今、その需要はさらに高まっています。AgentRelayは、Matterportとの提携により、不動産業者が顧客に高品質のバーチャルツアーを手軽に提供できるプラットフォームの提供を通じてこうした需要への対応を支援しています。
対面での案内が再開しても、顧客はバーチャル見学を販売プロセス全体の欠かせない部分として位置付けています。なぜなら購入希望者は物件の個別ガイド付きツアーに参加した後で住宅の現地見学を予約すると考えられるからです。そのようにすれば、不要な予約や移動を避けることができ、仲介業者と顧客の双方にとって時間の大幅な節約になります。
「Matterportデジタルツインによって物件の紹介と販売がはるかに効率的になります」とCattermole氏は評価します。「Matterportは不動産業界の進化と革新に貢献しています。そんなパートナーを持つことを当社は誇りに感じています」
AgentRelayはMatterportのAPIとSDKを利用して、そのアプリと統合機能を市場最先端の当社空間データプラットフォームで構築、商品化するMatterportプラットフォームパートナーです。プラットフォームパートナーとして利用可能な幅広い商業的メリットを通じて、アプリケーションの収益化に成功しています。例えば、Matterportの販売ネットワーク、充実サポート、共同マーケティング、販売プログラムといったメリットにアクセス可能です。プラットフォームパートナープログラムの詳細と参加申請についてはhttps://matterport.com/platform-partner-programを参照してください。
AGENTRELAYについて
AgentRelayは、不動産会社がMatterportのデジタルツインで作成した3Dツアーの可能性を最大限に活用できるよう、支援を提供しています。AgentRelayプラットフォームを使用することで、仲介業者はオンラインで購入希望者とつながり、没入型バーチャルツアーの提供を通じて視聴者のデータを取得し、マーケティングを改善することができます。
本社
英国・ロンドン
製品
Matterport Pro 2、API、SDK、Android
https://varnish.production.matterport.us2.amazee.io/ja/industries/case-studies-1